注)@これらの栽培指針は、平成11年3月に沖縄県農林水産部から発行された「果樹栽培要領」を参考にして当社で抜粋したものである。 |
シークァサー | マンゴー |
バナナ | パッションフルーツ |
アセローラ | レイシ |
果樹の土壌適応条件 | ||||
@シークァサー(ミカン科) | ||||
本部半島や大宜味村で自生。南西諸島、奄美と広く分布。樹勢が強く施肥量は少なくて良い。連作多収するにはある程度の施肥が必要。又、豊作予想時は3割くらい増施すると良い。 |
<年間施肥量>みかん専用肥料(10−8−8) (g/1本)
未結果樹 | 年間施肥量 | 2月 | 6月 | 9月 |
樹齢 | ||||
1年生 | 400g | 120g | 120g | 120g |
2年生 | 600g | 180g | 180g | 180g |
3年生 | 800g | 240g | 240g | 240g |
4年生 | 1,000g | 300g | 300g | 300g |
<施肥量>結果樹の年間施肥量(g/1本)
結果樹 | 年間施肥量 | 2月 | 6月 | 9月 |
肥料銘柄 | ||||
みかん専用肥料 | 400g | 120g | 120g | 120g |
有機706号 | 600g | 180g | 180g | 180g |
<施肥量>結果樹の年間施肥量(g/1本) | ||||
肥料銘柄 | 年間施肥量 | 1月 | 6月 | 9月 |
みかん専用肥料 | 140g | 60g | 40g | 40g |
有機706号 | 200g | 0g | 60g | 60g |
Aマンゴー(ウルシ科) | |||
土層の深い排水の良い土壌が適する。国頭マージでは適性が良好で、ジャーガル、島尻マージでは一部で生育障害が出る時がある。 地下水位の高い土地は高畦等にして排水性を良くする事 |
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開花時期に降雨があると、炭そ病の発生により花穂が枯死するため着果しない。(着果期は降雨防止のためビニールの被覆が必要)。生育適温24〜27℃。 花芽分化期(11月〜12月)は潅水を控え乾燥状態にする。 |
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<施肥> | |||
マンゴーは細根が極めて少ない果樹で養水分の吸収力が弱い。そのため根圏の土壌水分の管理が最も重要である |
マンゴー専用1号(5−7−5)の施肥量 (g/株) | |||||
幼木 | 施肥時期 | 施肥量 | 結果樹 | 花芽分化後 | 収穫直後 |
(定植後) | (1〜2月) | (7〜8月) | |||
1年目 | 4,6,8,9月下旬 | 140g | 3年目 | 80g | 120g |
2年目 | 4,6,8月各下旬 | 160g | 4年目 | 120g | 180g |
5年目 | 160g | 240g |
Bバナナ | |||
ナナは多年生の草木性果樹で、強風に極めて弱い。連続的生育には豊富な雨水が必要である。土壌は有機質の深耕性のある排水の良い肥沃な土質が適す。収穫前に母株の基部から発生する吸芽は後継芽を1本残して他は除去する。(塊茎苗の場合も同じ) |
<施肥> (g/1本) | |||||||
肥料銘柄: いも配合肥料(9−9−18) | |||||||
植付初年度 | 1回目 1ケ月後 (5月) |
2回目 2ケ月後 (6月) |
3回目 3ケ月後 (7月) |
4回目 5ケ月後 (9月) |
5回目 7ケ月後 (11月) |
年間 | |
210g | 320g | 540g | 640g | 430g | 2140g | ||
2年目以降 | 1回目 (3月) |
2回目 (6月下旬) |
3回目 (8月) |
4回目 (10月) |
年間 | ||
640g | 430g | 430g | 640g |
2,140g | |||
Cパッションフルーツ | |||
樹勢が旺盛な為、比較的土壌は選ばない。耐湿性は悪いことから土層が深く膨軟で排水の良い土壌が適正。島尻マージ等アルカリ性土壌では要素欠乏症が発生しやすいので堆肥を多めに投入する。 |
<施肥>有機706号(g/1本) | |||||
2月下旬 | 5月下旬 | 8月下旬 | 11月下旬 | 年間 | |
1年目 | 500g | 500g | 500g | 500g | 2,000g |
2年目 | 1,000g | 1,000g | 1,000g | 1,000g | 4,000g |
3年目 | 1,500g | 1,500g | 1,500g | 1,500g | 6,000g |
人工受粉 | 受粉が自然受粉では結果率が悪いので、開花時刻にあわせできるだけ他の花の花粉を利用してで人工受粉を行なうことが望ましい。 | ||||
Dアセローラ | |||
土壌適応性は広く排水の良い砂質土壌が適している。.旱魃に強い。新梢の基部に2〜4枚の葉を残し、切り返し剪定を行なうことで、短果枝を多く発生させることで、開花数が多くなり着果量も増える | |||
<施肥> みかん肥料(10−6−8−1) | |||
3年目幼木------400g〜600g | |||
成木は樹の大きさにより1〜2kgを春、夏、秋の3回に分けて施す | |||
5〜6年を過ぎると繁茂しやすいので生育状況により施肥量を調整する。 |
Eレイシ | |||
亜熱帯果樹で生育適温は15℃〜30℃。レイシは花芽分化のためには低温と土壌の乾燥が必要である。幼木期の根が極めて弱く、台風で根が動くと枯死することが多い。土壌は弱酸性がよく、土層が深く腐植質で排水の良い土壌が適する。レイシは根が浅く、蒸散が激しいので根を切りすぎると良くない。 |
<施肥>隔年結果性が強く、施肥管理は細心の注意が必要 |
未結果樹 | BB804号(18−10−14)(g/1本) | |||
樹齢 | 年間 | 2月 | 5月 | 7月 |
1年 | 310g | 100g | 110g | 100g |
3年 | 940g | 310g | 320g | 310g |
6年 | 1,560g | 520g | 520g | 520g |
春枝、夏枝、秋枝の発生前に年間の施肥量の1/3づつ施す |
結果樹 | 有機入り684号(6-8-4)(g/1本) | |||
樹齢 | 年間 | 2−3月 | 4−5月 | 7月 |
8年生 | 5,830g | 1,750g | 1,160g | 2,915g |
10年生 | 7,500g | 2,250g | 1,500g | 3,750g |
15年生 | 11,670g | 3,500g | 2,335g | 5,835g |
20年生 | 15,000g | 4,500g | 3,000g | 7,500g |
開花前(2月〜3月)30%、果実発育期(4〜5月)20%、収穫後(7月)50%として施す。 |