沖縄県下の土壌分布について
(参照-沖縄県農林水産部編集-沖縄の農林水産業)
1.土壌pH
pHとは?
水素イオン指数又は水素イオン濃度指数のことであり、物質の酸性、アルカリ性の度合いを示す数値であり、pH(potential Hydrogen,
power of Hydrogen)という記号で表わされる。pHの読み方は、ピーエイチ(英語読み)とペーハー(ドイツ語読み)があるが現在の法令ではピーエッチと定められているが、ペーハーの読み方も多く使われている。
pHは一般的には水溶液中での値を指し、0~14の範囲が示される。pH=7の場合を中性と呼びpH値が小さくなればなるほど(pH<7)酸性が強いとされ、逆にpH値が大きいほど(pH>7)アルカリ性(塩基性)が強いとされる。
作物は土壌pHによって、生育が大きく左右され、土壌pHを適切に保つことで、高収穫を得ることができます。作物の種類によって生育に適する土壌pHは違いますが、野菜には適性な酸度が重要であり一般的には6~7位の弱酸性~中性が良いと言われています。
←酸性 中性 アルカリ性→
1.0 4.5 6.0 7.0 8.5 14.0
作物の最適pHは概ね6.0~7.0
土壌区分 | 土壌のpH | 土壌の色 | 特長 |
国頭マージ | 酸性 | 赤色~黄色 | 粘質土壌・有機物に乏しい |
島尻マージ | 中性~弱アルカリ性 | 暗褐色 | 保水力が小さい |
ジャーガル | アルカリ性 | 灰色 | 重粘性・排水性不良 |
沖積土壌 |